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インタビュー(中川晃教・坂元健児・新納慎也)  2/3

●<良いジョー>と<悪いジョー>が交互になる事で、周囲も大変ではないですか
新納 周りは受身なので、意外とそのまま出て行って、――それは中川君しだいなんですけれど、――中川君から出されるオーラを素直に受け止めれば、大丈夫かな、と思ってます。あまり「今は良いジョーだ」「今は悪いジョーだ」と思わずに出て行って、中川君から出るものを感じられればいいかな、割とフラットな、ニュートラルな状態でジョーに接せればいいかな、とと思っています。
坂元健児坂元 良い時と悪い時ってそんなに意識はしてない。
新納 悪い時も良い部分はいっぱいあるので、
中川 そうなんだよね。この間通しをやって思ったのは、悪いジョーの方は良い部分が結構あったりする。それは何かこう、、、悪い事をしている意識って、決して無い訳じゃないんですね。でも「じゃ何が悪いの?」って、教えてもらったり、そういう事を注意してもらったり、そういう人が居ないと周りの人間によって変わってくると思うんですね。
新納 ただ<悪いジョー>って、客観的に悪いだけでジョー本人は凄く良いと思ってやっているからね。
中川 うん、良いと思ってやっている。悪いと思っている反面、何かそれには意味が有る。何でこれをやっているかには意味がある。「むやみやたらに人を殺すんじゃない、人を殺すためには守りたい物があったから殺した。」じゃないけれど、例えば。何かそういうものがある。だから言ってしまえば、このストーリーって愛の形って何なんだろう、という所まで考えさせられる作品なのかも知れない。それは例えば家族であってもいけない事は注視しなけりゃいけないし、止めて欲しい事は身体を張ってでもそれは阻止する、止めさせる。本当の愛って何なんだろう、家族愛、それから恋人との愛、友情を含め、人類愛を含め、そういう壮大なものももしかしたら有るのかも知れない。それは人間がそもそも持っているものなのかも知れないしね。そういう事にもちょっと気付かされるシーンというのが、特に<悪いジョー>を演じている時に多々有りますね。悪いジョーの中にも良いセリフ、「決して悪くないよね、こいつの考えている事」と思うようなシーンなんかも沢山有る。だから反面、<良いジョー>と<悪いジョー>の創り方、明確にその辺は分けて行きたいな、というのが今の課題ですね。それに皆さんと一緒に相乗効果で一シーン一シーンが面白く、パキパキと見えて行けばいいな、と。まあ、これから僕の頑張りどころです。期待していてください。
稽古風景 坂元健児 新納慎也坂元 <良い><悪い>って、単純な言葉で付いているから割とそっちに引きずられがちだけれど、逆に言うと言葉を変えるというか、変えてもいいのかも、って気もしますしね。G2さんなんかは<黒いジョー>と<白いジョー>とか言ったりしますし、パネルも<悪いジョー>の時は黒で表現したり、<良いジョー>の時は白く変わったりする感じなので、そんなベタな捕らえ方じゃ無いほうがいいですよね。
新納 <悪いジョー>の方が良いんじゃないか、って僕なんかはそう思うんです。途中まで悪いジョーの方が人間ぽくて良い生き方をしているのですよ(笑)。だからあまり「これが良い」「これが悪い」じゃなくて、何かAパターン、Bパターンみたいな感じで、「さあ、貴方はどっち?」みたいな感じで観ていただければ、と思います。

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