TSミュージカル一年ぶりの新作『客家 HAKKA』開幕
後列左より:吉野圭吾(文天祥)、水夏希(文空祥)
前列右:伊礼彼方
宝塚歌劇団で活躍の後、ニューヨークヘ留学。帰国後は振付家として東京キッドブラザース、夢の遊眠社、こまつ座をはじめとする演劇界、そして劇団四季・宝塚歌劇団・東宝などのミュージカル・映画・テレビで振付家として幅広く活躍。
1985年にはTSミュージカルファンデーションを設立し、1990年より本格的に演出家へと転向。これまでに第43回芸術選奨文部大臣新人賞、第20回菊田一夫演劇賞のほか、2008年には第43回紀伊國屋演劇賞個人賞、第16回読売演劇大賞最優秀スタッフ賞を受賞するなど、オリジナル・ミュージカルの企画・製作を手掛け、日本ミュージカル界において、最も動向を注目されるアーティストのひとりである謝 珠栄。
その謝珠栄とTSミュージカルファンデーションの一年ぶりとなる舞台、『客家 HAKKA』が11月9日、東京・天王洲にある銀河劇場で幕を開けました。
「客家(はっか)」とは、古代中国の王族の末裔であると言われる漢民族の支系。
戦乱から逃れるため中原から南へ移動と定住を繰り返し、移住先では原住民から見て“よそ者”であるために「客家」と呼ばれて、原住民との軋轢も多かったそうで、古代の漢族語を今に伝えているといわれる独自の言語・文化を持っており、教育熱心であることでも知られ、教職や政治家、軍人など指導者となる多くの人材を輩出しています。
今回、謝珠栄が自身のルーツでもある、「太陽のあるところに客家あり」という言葉通り世界に散らばっている客家を題材とし、自分たちの土地に安住することが出来なかった歴史の中で、大きな理想を持ちながらジレンマと共に生き抜いていく人間本質のドラマを描くことで、現代の人々に必要とされている家族の絆を軸としたメッセージを込めたといいます。
そしてこの作品で、ミュージカルに欠かせない音楽を担当するのは玉麻尚一。
『Yesterday is Here…』に始まり『天翔ける風に』『タン・ビエットの唄』『AKURO』『眠れぬ雪獅子』など、TSミュージカルの中でも代表作と言える作品の音楽を担当し、謝の描きだす世界感を更に強く感じさせた玉麻が今回も謝珠栄と強カタックを組みます。
玉麻が得意とするロックのテイストを折込みながら、中国伝統楽器を取り入れて挑むという今作品は、美しくも力強い音楽が魂の奥底に語りかけてくることでしょう。
出演は元宝塚歌劇団・雪組トップスターで、退団後はドラマ・舞台・原作本出版を連動したプロジェクト「SUMIRE LABO ―スミレ刑事の花咲く事件簿」で主演を務め、今年3月には『7DOORS〜青ひげ公の城〜』に主演、さらにライブやドラマにも活動の場を広げている水夏希。
そして吉野圭吾・坂元健児・伊礼彼方など数多くのミュージカル・ストレートプレイで主要な役どころを務めるキャストが顔を揃え、平澤智、今拓哉、畠中洋らTSミュージカルでお馴染みの面々も集結、さらに今年2月に39年間の宝塚生活にピリオドを打った未沙のえるがTSに初出演し、時代に運命に翻弄されながらも立ち向かっていく人々を描き出します。
良質で高レベルなエンターテインメントでありながら、単なる娯楽作にとどまらない骨太なテーマを持った作品創りに定評のある謝珠栄が日本のミュージカル界に一石を投じる渾身の新作。
その舞台から放たれる圧倒的な熱量は観客の魂を熱く揺さぶり、時代を超えたメッセージをその心に届けるに違いありません。
『客家 HAKKA 〜千古光芒の民〜』
公演情報
キャスト | 水 夏希 吉野圭吾 坂元健児 伊礼彼方 |
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未沙のえる 平澤 智 今 拓哉 畠中 洋 | |
照井裕隆 渡辺大輔 小林遼介 吉田朋弘 上口耕平 千田真司 松岡雅祥 脇田伸悟 |
スタッフ | 演出・振付: | 謝 珠栄 |
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脚本: | 斎藤栄作 | |
音楽: | 玉麻尚一 | |
ミュージカル台本: | T. S | |
作詞: | 謝 珠栄 | |
美術: | 大田 創 | |
照明: | 小川 修 | |
音響: | 山中洋一 | |
衣裳: | 西原梨恵 | |
アクション: | 渥美 博 | |
歌唱指導: | 満田恵子 | |
映像: | クレイフィールド | |
演出助手: | 小野妃香里 | |
ヘアメイク: | 趙 英 | |
舞台監督: | ダイ・レクト | |
協力: | 全日本崇正会聯合総会 パソナグループ | |
兵庫公演主催: | 兵庫県・兵庫県立芸術文化センター | |
主催・企画・製作: |
TSミュージカルファンデーション |
日程 | 2012年11月9日(金)〜18日(日) | |
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会場 | 天王洲 銀河劇場 | |
料金 | S席9,500円・A席6,000円 |
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チケット | TSミュージカルファンデーション | 03-5738-3567(月−土10時〜18時) |
銀河劇場チケットセンター | 03-5769-0011(平日10:00〜18:00) | |
銀河劇場オンラインチケット | http://gingeki.jp | |
サンライズプロモーション東京 | 0570-00-3337 | |
サンライズオンライン | http://sunrisetokyo.com/ | |
チケットぴあ | 0570-02-9999(Pコード 東京:420-111) http://pia.jp/t/ |
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e+(イープラス) | http://eplus.jp/ | |
ローソンチケット | 0570-084-0003(Lコード 33079) | |
CNプレイガイド | 0570-08-9999 http://cncn.jp | |
問い合わせ先 | TSミュージカルファンデーション |
03-5738-3567(月−土10時〜18時) |
日程 | 2012年11月23日(金・)・24日(土) | |
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会場 | 兵庫県立芸術文化センター 阪急中ホール | |
料金 | A席8,000円・B席5,000円 |
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チケット | TSミュージカルファンデーション | 03-5738-3567(月−土10時〜18時) |
芸術文化センターチケットオフィス | 0798-68-0255 (10時〜17時 月曜休/祝日の場合翌日) |
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チケットぴあ | 0570-02-9999(Pコード 兵庫:422-083) http://pia.jp/t/ |
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e+(イープラス) | http://eplus.jp/ | |
ローソンチケット | 00570-000-407/ 0570-084-005(Lコード 52925) |
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CNプレイガイド | 0570-08-9999 http://cncn.jp | |
問い合わせ先 | TSミュージカルファンデーション |
03-5738-3567(月−土10時〜18時) |
芸術文化センターチケットオフィス | 0798-68-0255 (10時〜17時 月曜休/祝日の場合翌日) |