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前田美波里 エリザベッタ・グルーシンスカヤ
世界的名声を得ているロシアのバレリーナ。愛のない人生に絶望している |
岡幸二郎 フェリックス・フォン・ガイゲルン男爵
(Wキャスト)
若くて美男、一ヶ月の長期滞在者だがホテル内でこそ泥を働くほど落ちぶれている |

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大澄賢也 フェリックス・フォン・ガイゲルン男爵
(Wキャスト)
若くて美男、一ヶ月の長期滞在者だがホテル内でこそ泥を働くほど落ちぶれている |

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紫吹淳 フレムシェン
若く美しくハリウッドスターになることを夢見ているタイピスト |
諏訪マリー ラファエラ
グルーシンスカヤの親友 |

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パク・トンハ エリック
フロント・デスク |
藤木孝 オッテルシュラーグ
ストーリーテイラー。医師会会長 |
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岡田眞澄 ヘルマン・ブライジング
(Wキャスト)
傲慢なアメリカの実業家 |
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田中健 ヘルマン・ブライジング
(Wキャスト)
傲慢なアメリカの実業家 |
小堺一機 オットー・クリンゲライン
不治の病にかかり、わずかな余生を豪華な「GRAND HOTEL」で送ろうとする |
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児玉謙次 岩崎ひろし 田中正彦 清水明彦
初音ひかり 西原純 佐々木誠 家塚敦子 金澤博 小原和彦 中村元紀 青山航士 高山光乗 柳橋さやか 上野聖太 高橋千佳
【スタッフ】
演出 |
グレン・ウォルフォード (Glen Walford) |
翻訳・演出補 |
菅野こうめい |
振付 |
川崎悦子 |
音楽監督 |
池上知嘉子 |
美術デザイン |
島川とおる |
照明デザイン |
高見和義 |
音響デザイン |
山本浩一 |
衣裳デザイン |
十川ヒロコ |
ヘアメイクデザイン |
田中エミ(studio AD) |
歌唱指導 |
大場公之 |
指揮 |
西村友 |
舞台監督 |
芳谷研 |
制作 |
三瓶雅史
上野貴央(フジテレビジョン) |
プロデューサー |
松野博文(フジテレビジョン)
坂元寿朗(フジテレビジョン) |
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演出家 グレン・ウォルフォード (Glen Walford)
オペラ、ミュージカル、コメディなど多彩なジャンルで活躍する演出家。
本国イギリスのみならず、アメリカ、オーストリア、ロシア、イスラエル、韓国、香港、日本を含む世界各国でシェイクスピア作品などをはじめ、多数の舞台の演出を行っている。
近年、日本では、日本語版『CABARET』(2004年)、
日本語版『BloodBrothers』(1991年、2003年)の演出をてがけた。
グレン・ウォルフォード サイト(英語)
●主催 フジテレビジョン/ライブドア/朝日新聞社
●後援 ニッポン放送/サンケイリビング新聞社
●企画・製作 フジテレビジョン
【STORY】
1929年のベルリン。
今日も「グランドホテル」にはさまざまな人々が訪れ、
それぞれの人生を描き、去っていく。
世界的名声を得ているロシアのバレリーナ、エリザベッタ・グルーシンスカヤ(前田美波里)は年齢から来る芸の衰えを最近、強く自覚している。愛のない人生にも絶望しており、一刻も早く引退したいと願うが、彼女を思う親友のラファエラ(諏訪マリー)、マネージャーらの周囲の人間は許してくれそうもなく、公演のため「グランドホテル」に宿泊している。
同じホテルに若くて美男のフェリックス・フォン・ガイゲルン男爵(岡幸二郎/大澄賢也)が宿泊していた、身なりがよく一見金持ち風な彼は一ヶ月の長期滞在客だが、実はひどく落ちぶれていた。そして、そんな彼をお抱え運転手がピストルで脅しホテル内で盗みを強要していた。
また、若く美しいフレムシェン(紫吹淳)も宿泊している。ハリウッドのスターになることを夢見ながらアメリカの傲慢な実業家ブライジング(岡田眞澄/田中健)にタイピストとして雇われている。
しかし、ブライジングは彼女をシカゴに連れて行くことを交換条件に、愛人になるように強要していた。
男爵に恋心を抱いているフレムシェンだが、実業家プライジングの交換条件に迷い悩んでいる。
また、プライジングの会社の会計簿記係をしていたオットー・クリンゲライン(小堺一機)は不治の病にかかり、わずかな余生をこの豪華な「グランドホテル」で送ろうと有り金を集めてやってきたが、みすぼらしい身なりのため泊めてもらえなかった。しかし、たまたま居合わせたフエリックス男爵が話を聞きオットーの身元を保証すると申し出くれたため、宿泊できることとなる。
ある晩、フェリックス男爵は、グルーシンスカヤの部屋に忍び込み、高価な真珠の首飾りをポケットに入れようとした途端、彼女が部屋に戻って来てしまった。彼女は一目で盗もうとしていると見破るが、男爵を替めようとはしなかった。
彼女の今晩の舞台は不本意な出来でカーテンコールもなく、傷心のまま舞台を後にしてきたからだった、
だが、男爵は見つけられたとっさの言い訳に、グルーシンスカヤに偽りの恋の告白をしてしまう。
愛に飢えていた彼女にとって、それは何よりの救いとなり二人は熱い一夜を共にする。
偽りから始まった恋が、本当の愛に変わっていく、高名なバレリーナの意外な純粋さと愛らしさに打たれた男爵は、これまでの人生に見切りをつけ、彼女と共に生きる決心をする。
次の公演地、ウィーンヘー緒に旅立つ約束をして男爵は彼女の部屋を後にする。
一方、オットー・クリンゲラインに親しみを覚えたフレムシェンは彼にダンスの手ほどきをする。
人生の終点でようやくツキが回ってきたオットーは何をやっても上手く行き、男爵に勧められた株の投機でも一撰千金の巨利を得る。
再出発を心に決めていた男爵は、最後の仕事として運転手の命じるまま、実業家プライジングの部屋に忍び込む。しかし、隣室でフレムシェンをカずくで誘惑しようとしていたプライジングを阻止しようと、彼と格闘となり、揉み合い、男爵の持っていたピストルが暴発し・・・
「グランドホテル」に宿泊している人々の人生が交差してゆく。