キャスト紹介

  朗読・葵 有馬稲子さん

瀬戸内寂聴竹邑類有馬稲子水谷八重子羽野晶紀平野啓子藤村志保池田理代子草乃しずか



      女優

宝塚在団中に映画に出演し、
その後<本格的な演技の勉強>
を希望して映画界へ。数多くの
作品に出演し、日本映画の黄金
期を味わった。
その後舞台にも情熱を傾け、
数々の作品に出演。中でも、
「はなれ瞽女おりん」「越前竹
人形」の二つの水上勉作品との
出会いはライフワークとなった。
紀伊国屋演劇賞、芸術最優秀賞
を始めとする数々の演技賞も
受賞。
 有馬稲子でございます。
私は先ほど先生に、「最初は乗らなかったけど」なんて言われちゃったんですけど、そうじゃなくて去年やりましたときに、ホントに疲れちゃったんですね。
 朗読だから簡単に考えてたんですが、やってみると私は源氏物語という世界からあまりにも、歳月が飛んでますので、源氏物語をやらせていただいたのは宝塚の頃に春日野八千代さんの光源氏で――それは素晴らしく美しかったんですけど――そのときに葵と明石の君をやらせていただいたんです。

 それからウン十年経ってから、また久々に源氏を去年やることになりまして、いろいろ寂聴先生のを拝見して、本当に、へえっ・・・って、宝塚だからよかったようなもののですね、こんな難しいものを十代の頃にやらせていただいたなんてびっくりしました。

 それで読ませていただいたんですが、これがとっても難しくて、あまり学がないものですから、3行ごとぐらいに難しい言葉が出てくるんですね。ええ、これは何だろう、何だろうと辞書をひいたりするうちに、ものすごく時間がかかって去年二日間読むために2ヶ月ぐらいかかっちゃったんです。

 それで、今年はもう堪忍してください、と言ってたんですけど、どうしても、と言ってくださるし。それから私、あれだけ勉強したのにたった二日しかやってないので、何かちょっともったいないなという気もしまして、今度またやらせていただくことになりました。やはり葵と六条御息所のところを読ませていただきます。
 と言いますのも、この間CDを入れたんですけど、そのときに葵のところの最後までCDには入れたんですね。ま、舞台の方はそこまで行かなかったんです。そして最後までやりましたら、とても物語として完結してて、何か私、すごく感動しちゃったんですね。

 CDを入れるために、また勉強しなおしましたんです。それで、じゃ今度はCDでやったところまで、ちゃんと『葵』のお終いまで読ませていただこうと思っております。 本当に意外に朗読というのは難しいんです。頑張ってみます。よろしくお願いします。

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