キャスト紹介

  朗読・藤壺 藤村志保さん

瀬戸内寂聴竹邑類有馬稲子水谷八重子羽野晶紀平野啓子藤村志保池田理代子草乃しずか


藤村志保
      女優

昭和37年大映映画・島崎藤村
の「破壊」で映画女優として
デビュー。
その後、数々の映画、テレビド
ラマ、舞台に出演。
川崎文化賞、毎日映画コンクー
ル田中絹代賞受賞。
地唄舞を亡き武原はんに師事。
その他、著書に腎臓移植問題
を取り上げた「脳死をこえて」が
あり、第6回読売女性ヒューマン
ドキュメンタリーに入賞。
 藤村志保でございます。
 私たち女優はなかなか朗読の仕事の機会がございません。でも、私は朗読が大好きですが、なかなか機会がないもんですから、6年ほど前に神奈川県の川崎市で小さな文化サークルがありまして、そこで源氏を読ませていただくようになりました。それは桐壺から順番に読んでいくんですが、そのときはまだ瀬戸内先生の源氏が完訳しておりませんでしたので、他の方の訳と原文を交互に読みながらという試みをしておりました。
 そうしますと本当に朗読というのは難しいんですけれども、また、お芝居とは違った楽しさと申しますか、自分でその世界を朗読だけで作っていき、お客様も耳だけで世界をイメージしていく、何とも言えない素晴らしい仕事だということが(回を)重ねるごとにわかって参りました。今度は博品館で皆様のお仲間に入れていただきまして、やらせて頂くことになりました。
 それも大好きな『藤壺』のところを――源氏の君のことを、あんなに恋焦がれた藤壺の宮を、そしてその宮が自分と源氏とのあいだの不義の子が帝になりますけれど、その子供の為に出家をし、やがて若死にをしていくという、大変優しいんですけど芯のある女性を――朗読という、静かな、それでいて情熱のあるような世界を作れたらいいなあ、と願っております。
 瀬戸内先生の訳を読ませていただいて、とてもわかりやすいというと簡単な言葉ですけど、そうではなくて、なんともいえなく物語のなかに引きずり込んでくださるような、大変ないいお訳で、竹邑さんが何か視覚的にもいろいろと考えていただいておりますようですので、皆さんとご一緒に源氏物語の世界を、(観客の)皆様にお聞きいただき、また、お見せすることができたらと思っております。
 どうぞ宜しくお願いします。


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藤村志保
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