ＲＯＣＫでＰＯＰ！　ミュージカル『ロミオ＆ジュリエット』製作発表

後列左より：石井一彰、良知真次、上原理央、平方元基
前列左より：小池修一郎、浦井健治、昆夏美、城田優、山崎育三郎、フランク莉奈、涼風真世

　イギリスの文豪、ウィリアム・シェイクスピアによって書かれた戯曲『ロミオとジュリエット』。14世紀のイタリア・ヴェローナを舞台に、対立する2つの家に生まれた若い二人の悲恋の物語は世界中で今なお上演され続けている他、オペラ、バレエ、交響曲などの題材として取り上げられたり、時代と場所を現代アメリカに翻案されて創られた『ウェストサイドストーリー』は舞台・映画ともに大ヒットとなりました。

　この不朽の名作を基に、フランスのジェラール・プレスギュルヴィックがミュージカル化を行い、パリのパレ・デ・コングレ劇場で初演されたのは2001年1月。わずか1年間で60万人を動員する大ヒット作となり、その後スイス、ベルギー、ロンドン、モスクワ、ウィーン、メキシコなど世界20数カ国で上演され、延べ500万人以上の観客を集める大成功を収めました。

　日本では、2010年7月に梅田芸術劇場、8月に博多座で宝塚歌劇団・星組選抜メンバーにより26ヵ国目として上演（ロミオ：柚希礼音　ジュリエット：夢咲ねね）が行われ、2011年には雪組により宝塚大劇場と東京宝塚劇場にて再演（ロミオ：音月桂　ジュリエット：舞羽美海／夢華あみ）、いづれも満員御礼の賑わいとなりました。

　そして2011年9月、いよいよ日本オリジナルミュージカルヴァージョンが上演されます。演出・潤色は『エリザベート』『モーツァルト!』『MITSUKO』などのヒットミュージカルを手掛け、また『ロミオ＆ジュリエット』宝塚版の演出家でもある宝塚歌劇団の小池修一郎。

　注目のロミオ役は、映画・テレビと活躍、2010年のミュージカル『エリザベート』のトート役では文化庁・芸術祭新人賞を受賞し、「舞台の上で演技をするのは正直怖くてプレッシャーなのですが、その僕が自発的に興味を持った作品で、これが僕の意気込みで楽しみにしていました。今この僕らにしか出来ない『ロミオ＆ジュリエット』を全力で演り切りたい。」と力の入る城田優。
そして『レ・ミゼラブル』のマリウスでデビューを果たし、初の主演となった『モーツァルト！』では菊田一夫演劇賞を受賞、「世界的名作のロミオを演らせていただけるのは光栄で、城田くんとは同級生ということで、良きライバルとして、作品を創り上げていく仲間として、新しい世代でミュージカル界を盛り上げたい、」と意気込む山崎育三郎。
今、新進気鋭の若手として最も注目を集める25歳の二人がＷキャストで務めます。

　その相手役となるジュリエット役は、オーディションを実施。小池氏が「無垢で新鮮であり、この一回に賭けるエネルギーを感じた」と語る、500名を超える応募の中から選ばれたのは、「小さいときからミュージカル俳優を目標にレッスンして来ました。今回プロとしての初舞台、それも20歳の節目にこのような素晴らしい作品に出演出来ることを本当に幸せに思います。これが私の第一歩になりますので全身全霊を賭けて全力で大切に演じていきたいと思います。」という現役大学生・20歳の昆夏美と、「今回、こんな大きな舞台、それもジュリエット役に選んでいただいて、まだ信じられない部分もあります。オーディションの結果をいただいたときは言葉で言い表せない程嬉しかったのですが、今は不安や、これから初めての事がいっぱい待っている緊張も入り混じっています。ただ、お芝居や歌が本当に大好きなのでとにかく精一杯がんばります。」と話す現役高校生・18歳のフランク莉奈の二人。
いづれもこの作品がメジャーデビューとなるフレッシュなニューフェイスです。

　そして、ロミオの友人・ベンヴォーリオ役に浦井健治、ジュリエットの従兄弟・ティボルト役に上原理生、平方元基（Ｗキャスト）、ロミオの友人・マーキューシオに良知真次、石井一彰（Ｗキャスト）と、若さとエネルギーに溢れるキャストが揃いました。

　さらに、キャピュレット夫人に涼風真世、キャピュレット卿に石川禅、ロレンス神父に安崎求、ジュリエットの乳母に未来優希、モンタギュー夫人に大鳥れい、と文字通りミュージカル界の精鋭が集まり、物語を支えます。

　若き恋人たちの純粋で情熱的な愛を表現するロマンティックなメロディ、敵対する両家の対立を表現する躍動感溢れるダンス、ジュリエットに従兄弟のティボルトが心を寄せているという設定や、最後に一人残されたベンヴォーリオが歌う苦悩のナンバーを始め登場人物それぞれに注目のナンバーがあり、まさにミュージカルならではの魅力に満ち溢れた『ロミオ＆ジュリエット』。

　「このメンバーで今しか出来ない『ロミオ＆ジュリエット』を創っていきたい」と語る小池氏がオリジナルのフランス版、そして各国版の成果を踏まえた上でどのような日本オリジナルの『ロミオ＆ジュリエット』を創り上げるのか。

　この秋、誰もが知っている究極の恋の物語が、新鮮な輝きと共に蘇る。

ミュージカル
『ロミオ＆ジュリエット』　

キャスト
スタッフ
主催	ＴＢＳ / ホリプロ / 東宝 / 梅田芸術劇場
企画・制作	ＴＢＳ / ホリプロ / 梅田芸術劇場

 

公演情報

東京公演

日程	2011年9月7日(水)〜10月2日(日)
会場	赤坂ＡＣＴシアター
料金	Ｓ席 13,000円　Ａ席 9,000円　 （全席指定・税込）
前売り	2011年7月9日(土)　一般発売開始
チケット
問い合わせ先	梅田芸術劇場　03-3503-5815

大阪公演

日程	2011年10月8日(土)〜10月20日(木)
会場	梅田芸術劇場　メインホール
料金	Ｓ席 13,000円　Ａ席 9,000円　 （全席指定・税込）
前売り	2011年7月9日(土)　一般発売開始
チケット
問い合わせ先	梅田芸術劇場　06-6377-3800