四大女優・豪華夢の共演! 『姉妹たちの庭で』
左より:シルビア・グラブ、大塚ちひろ、山口祐一郎、涼風真世
映画「エデンの東」「南太平洋」の脚本家として知られるポール・オズボーンの戯曲『姉妹たちの庭で 〜Morning at Seven〜』は1939年にブロードウェイで初演され、1980年の再演では最優秀再演賞、最優秀演出賞など4部門を受賞、ニューヨークの話題をさらい、その後も繰り返し上演されている、心温まるおしゃれなコメディです。
舞台はアメリカ中西部のとある町。穏やかに暮らしている四姉妹でしたが、それぞれに深い悩みを抱えていました。美しい四姉妹に、ちょっと変わり者の夫たち。そんな彼女らにちょっとした事件が起こって・・・
出演は、長女・エスティに東映出身の佐久間良子、次女・コーラに日活出身の浅丘ルリ子、三女・アイダに大映出身の江波恭子、四女・アリーに宝塚出身の安奈淳と、日本を代表する女優が奇跡の共演。
それぞれに
佐久間 四人姉妹の長女を演らせていただきますけれど、皆さんと仲良くしながら生きていきたいと思います。
浅丘 観た方によると、ほのぼのとした暖かいお芝居に仕上がっているそうです。今こういうお芝居は無いので皆さんで楽しんでいただければと思っています。
江波 出演していてとても楽しくて優しい気持ちになれます。この姉妹たちのお陰です。
安奈 お姉さま方に寄りかかっています。毎日が楽しくて仕方ないのでお客様にも楽しんでいただけると思います。
と、このキャスティングでの芝居を楽しんでいる様子。
しかも佐久間良子と浅丘ルリ子の二人はこれが舞台初共演。プライベートでは一緒に芝居や映画、食事に出掛ける仲だそうですが、共に50年を超える映画のキャリアでも共演は「戦争と人間」(1973)のワンシーンのみ、
舞台でも1969年の芸術座『春の雪』で初舞台の佐久間良子と、1979年の日生劇場『ノートルダム・ド・パリ』で初舞台の浅丘ルリ子は、これまで数々の名舞台に出演して来ましたが、こちらでも共演はありませんでした。
今回の舞台初共演に当たり、「お仕事で一緒になるのは本当に初めてです。今演っておかないとダメかもしれないから、やりましょう!って言って、凄く望んでいました。」という浅丘ルリ子と、「一度やってみたいと思っていたので、今度の脚本がとても良くて、一人づつの性格がとても良く書かれているので楽しみです。」という佐久間良子。
劇中ではお二人のデュエットのシーンもあり、
佐久間 私は、長い間家庭生活に束縛されていて、そこから解放されていくということで歌っていますけれども・・・(笑)
浅丘 私は違う意味で、凄く嬉しくて舞台上で一緒に歌ってしまう、という・・・
ということですが、「大した事はないです。」(浅丘)「お芝居の流れですから。」(佐久間)と、あくまで芝居の一部であることを強調します。
このお二人の妹を演じる江波杏子と安奈淳。江波さんと浅丘さん、安奈さんと佐久間さんは共演の経験もあるそうで、稽古場ではああでもない、こうでもないと言いながら楽しく過ごした様子。
それぞれの演じる役について
長女・エスティ(佐久間) 一人づつ家庭の悩みを相談されているんですけれど、実は私にも本当に固い旦那さんが居て妹たちにも会わせて貰えない、家からも出られないという悩みを持っているんです。妹たちの家庭の悩みを聞きながら、実は自分も大きな悩みを持っているという長女です。
次女・コーラ(浅丘) 私は一番おとなしい役なんです。父が言うには「一番頭が良い」「のんびりや」「気が強い」。「私は一番おとなしい」というセリフが有るんですけれど・・・おとなしくないんですね(笑)、強いんです。結構悩みが色々有りまして、その悩みを背負い込んで最後までいくという次女です。
三女・アイダ(江波) なぜか凄くのんびりとして穏やかな性格で、でも出てくる度に不安に満ち満ちていまして、事ある毎にベソをかくんです。だからタレ目にしています。
四女・アリー(安奈) 私は自由奔放に見えて、実は心の中に寂しい闇を持っているみたいなところがあるんですけれど、一人だけ私はパンツですので、時々男役が出てしまうので(笑)気をつけます。
と性格の異なる四姉妹ですが、四人の息はぴったりのようです。
佐久間 こんな世の中ですから、ご覧になってくださった方が「ああ、観て良かった。楽しい」という思いに一瞬でもなっていただければ幸せです。沢山の方に観ていただきたいと思います。
浅丘 この4人が出ることは最初で最後かも知れません。是非私たちを観に来てください。宜しくお願い致します。
江波 姉たちと同じく、どうぞ宜しくお願い致します。
安奈 これは観終わった時に凄く幸せな気持ちになってお帰りになれるお芝居ですから、どうぞどうぞご覧になってください。
とのメッセージで舞台をアピールした四姉妹。
この公演は《「東日本大震災」チャリティー公演》として、公演の売上げの一部が義援金として日本赤十字社を通して被災地に送られるとの事。
皆が抱えている悩みを、皆が少しづつ共有しあって「ウチにもこういう筝がある、ああいう筝がある」とうなずけるようなストーリー。
劇場を出る時に心が穏やかで温かくなるような、『姉妹たちの庭で』はそんな作品と言えそうです。
『姉妹たちの庭で 〜Morning at Seven〜』
キャスト | 佐久間良子、浅丘ルリ子、江波恭子、安奈淳 他 |
---|
公演情報
日程 | 2011年6月24日(金)〜7月10日(日) 全22回公演 |
---|---|
会場 | シアタークリエ |
料金 | 9,800円 (全席指定・税込) |
問い合わせ先 | シアタークリエ 03-3591-2400 |
日程 | 2011年7月13日(水)・14日(木) |
---|---|
会場 | 兵庫県立芸術文化センター |
料金 | A席 9,000円 B席 8,000円 (全席指定・税込) |
問い合わせ先 | 兵庫県立芸術文化センター 0798-68-0206 |
日程 | 2011年7月15日(金)・16日(土) |
---|---|
会場 | 北國新聞赤羽ホール |
料金 | S席 7,800円 A席 7,000円 (全席指定・税込) 当日:500円増し |
問い合わせ先 | 北國新聞赤羽ホール 076-260-3555 |
日程 | 2011年7月18日(月) |
---|---|
会場 | 新潟テルサ |
料金 | 8,000円 (全席指定) 当日:500円増し |
問い合わせ先 | 新潟総合テレビ 025-249-8877 新潟テルサ 025-281-1888 |