『ローマの休日』 日本初のストレートプレイで上演中

ローマの休日
左より:吉田栄作、小倉久寛、朝海ひかる

 「ローマの休日」と言えば、1953年にウィリアム・ワイラー監督により製作され、主役のアン王女を演じたオードリー・ヘプバーンがアカデミー最優秀主演女優賞を受賞した名作映画。
 王女と新聞記者ジョー・ブラッドレーの、ローマでの一日限りの恋物語は、スペイン広場、パンテオン、コロッセオ、真実の口など随所に出てくる名所の数々とあいまって、今なお人気の高い傑作として人々に愛され続けています。

 また舞台ファンの方の中には、1998年に初演されたミュージカル版(演出:山田和也 アン王女:大地真央 ジョー・ブラッドレー:山口祐一郎)を思い浮かべる方もいらっしゃるかも知れません。

 その『ローマの休日』が、今度は日本初のストレートプレイとして上演されています。しかも出演者はたったの3人。二人の他に出るのはジョーの友人であるカメラマンのアーヴィングのみという、思い切った構成。
またストーリーに関しても映画とポイントを変え、当時の共産主義者排除の被害にあった「ローマの休日」の脚本家ダルトン・トランポの人生を新聞記者ジョーに反映し、その生い立ちや人生を捉えなおす事で、人物像をより深く描き出しています。

 この思いきった試みの脚本・演出を手掛けるのはマキノノゾミ(共同脚本:鈴木哲也)。劇団M.O.Pの主宰として読売演劇大賞など数々の受賞歴を持ち、『マリー・アントワネット』(主演:大地真央)『写楽考』(主演:堤真一)など外部での演出も手掛ける実力派であり、作品の中に時代を投影させ人物を描くことに掛けては定評のある手腕で新たな試みに挑みます。

 出演は、新聞記者・ジョー役にNHK「だんだん」の父親役も好評で、テレビ・映画・舞台と目覚しい活躍をみせる実力派・吉田栄作。映画に劣らぬダンディぶりと抜群のスタイルが舞台上でも映える二枚目ぶりを見せてくれます。
アン王女には、宝塚歌劇団退団後も『エリザベート』のタイトルロール、『シラノ』ではヒロイン・ロクサーヌを演じ、最近では「ローマの休日」同様、映画でオードリー・ヘップバーンがヒロインを演じた『暗くなるまで待って』で主演を務めた朝海ひかる
さらに、3人目の出演者として、ジョーの相棒のカメラマン・アーヴィングを演じるのは劇団SETの旗揚げメンバーであり、テレビドラマ、バラエティ、映画、声優、ナレーターなど多方面でその才能を発揮している小倉久寛
そして、3人以外の全て登場人物は、演劇集団「Piper」のメンバーでもある川上大洋が声のみで演じます。

 個性溢れる実力派の3人が演じる、この斬新な舞台版『ローマの休日』。
映画よりも凝縮された舞台空間で繰り広げられる、ジョーとアンの恋愛模様、ジョーとアーヴィングの友情、そして3人の人間模様。
それぞれの人間性が深く感じられる舞台版『ローマの休日』。映画をご覧になって感動した方も、見ていない方も是非劇場へ足をお運びください!

 また、こちらから東京公演初日を前にした出演者3人の会見がお読みになれます。写真と合わせてお楽しみください

 

公演情報
東京公演(終了)
日程 2010年4月27日(火)〜5月9日(日)
会場 天王洲 銀河劇場
料金 全席 9,000円(全席指定・税込)

大阪公演
日程 2010年5月12日(水)〜5月16日(日)
会場 梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ
料金 全席 9,000円(全席指定・税込)
問い合わせ先 梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ 06-6377-3800

 

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