『ラヴ・レターズ』20周年記念公演
左より:松尾スズキ、大竹しのぶ
舞台にはテーブルと二脚の椅子。
並んで座った男と女が、手にした台本を読み上げるだけの2時間。
大掛かりな仕掛けも、目を引く照明や音響もないシンプルな舞台。
幼なじみの二人がそれぞれの人生を歩みながら、50年間にわたって綴ったラヴ・レターを読み進めていく朗読劇。
『ラヴ・レターズ』は1989年にニューヨークで初演され、またたく間にその上演は世界へと広がりました。
東京・パルコ劇場で初めて幕を開けたのは1990年8月19日。以来この一つの台本を、年齢も個性も異なった様々なカップル、俳優はもちろんミュージシャンや演出家、映画監督、落語家、アナウンサーなど個性溢れる述べ約380組が読み続けてきました。
そして2010年、20周年を迎えた記念公演が東京・パルコ劇場で上演されています。
今回のキャストは、まず1980年の記念すべき第一回公演に出演した大竹しのぶ、一周年記念公演以来19年ぶりの登場です。今回は2002年に続き2回目の出演となる松尾スズキと組んで新たなカップルとして出演します。
初日を前に会見に臨んだお二人。松尾さんは「今までの色々な仕事では大竹さんにリードして貰っていましたが、今回は私が全てリードします!」と強気の発言ですが、大竹さんが20年前に演じていると聞き、その後のやりとりの中で「20年・・・緊張してきました・・・」と徐々に弱気になってきます。
しかし、「座っているのが辛くて動きたくなっちゃいます。後はお客様が面白いと思っていただけるかも心配」と言う大竹さんに対し、「要所々々で面白い顔をしますからそこで気を緩めていただければ」と松尾さん。「大竹さんとの間に世界が生まれるといいな、と思って演ります」と、意欲を新たにしていました。
他の出演者は、再演組としては1981年の初出演から19年ぶりとなる竹中直人&風吹ジュン(再演)、2002年に初登場した石井一孝&七瀬なつみ(4演目)、2004年に初出演の井上芳雄&中越典子(4演目)。
新たなお相手と登場するのは、鶴見辰吾(2回目)&松下由樹(13回目)、今井清隆(2回目)&湖月わたる〔初出演〕、三上市朗(初出演)&石野真子(13回目)。
さらに三上博史&安田成美、片岡愛之助&朝海ひかる、三木眞一郎&、とさまざまな分野で大活躍するトップスターの組み合わせが実現しました。
稽古一回、本番一回で上演される『ラヴ・レターズ』
俳優によって、観客によって、同じ作品とは思えないほど全く新しく生まれ変わる舞台。世代、年代、個性に応じて全く新しい舞台が誕生します。
俳優が何の身体的演技も行わないゆえに、その声と姿に演技を超えた真情がほとばしるのが感じられ、新鮮な感動が共有できる『ラヴ・レターズ』。
観終わった夜、あなたは誰にラヴ・レターを書きたくなるでしょうか。
LOVE LETTERS 〜2010 20周年記念公演〜
6月21日(月)19:00 | 松尾スズキ ![]() |
---|---|
6月22日(火)19:00 | 片岡愛之助 ![]() |
6月23日(水)19:00 | 石井一孝 ![]() |
6月24日(木)19:00 | 竹中直人 ![]() |
6月25日(金)19:00 | 鶴見辰吾 |
6月26日(土)14:00 | 三木眞一郎 ![]() ![]() |
6月27日(日)14:00 | 今井清隆 ![]() |
6月28日(月)19:00 | 三上市朗 ![]() |
6月29日(火)19:00 | 井上芳雄 ![]() |
6月30日(水)19:00 | 三上博史 ![]() |
公演情報
日程 | 2010年6月21日(月)〜6月30日(水) |
---|---|
会場 | PARCO劇場 |
料金 | 5,000円 (全席指定・税込) |
問い合わせ先 | パルコ劇場 03-3477-5858 |