今年もアニーに逢える! ミュージカル『アニー』製作発表

アニー2011
最後列左より:太田彩乃、彩輝なお、友近、目黒祐樹、香寿たつき、徳永邦治
中央左より:近貞冬奈(スマイル組)、地杏美(トゥモロー組)

 日本版『アニー』は、1986年4月に東京・青山劇場で初めて上演されて以来、毎年公演を重ねて今年で26年目を迎えます。

 トニー賞で7部門を受賞したブロードウェイ版の素晴らしさを損なうことなく、同時に、原作や当時のアメリカの社会背景を知らない日本人にも解りやすいよう、細心の注意を払って脚本や演出に手が加えられてスタート。
時代や世代を越えて胸を打つ普遍的なストーリー、「♪トゥモロー」に代表される上質で楽しい楽曲、そして細やかに刷新される演出とキャストにより、日本でも多くの人の心を捉え、今や恒例となった公演を楽しみにしている方も多いと思います。

 その『アニー』2011年の製作発表会見が行われ、多くの報道陣の前で出演者が意気込みや抱負などを語りました。

 主役のアニー役を始めとした子供たちのキャストは、毎年厳しいオーディションを経て選ばれた高い実力の持ち主たち。今年は約9,000人の応募者の中から、アニー役の近貞冬奈地杏美を始め、孤児たち12名、ストリートチャイルド2名、タップキッズたち12名の計28人が元気いっぱいに舞台で輝きます。(タップキッズ以外はWキャスト)

 お馴染みの衣裳で登場したアニー役の2人は「小さい時からアニーに憧れていて、受かった時はとても嬉しかったです。頑張るので宜しくお願いします。」(近貞冬奈)、「アニーに出るのが夢で、夢が叶って凄く嬉しかったです。頑張るので観に来てください。宜しくお願いします。」(地杏美)と笑顔でご挨拶。
「やっぱりアニーの衣裳を着けると、アニーに本当になったんだな、という実感が沸いて来ます。アニーは凄く優しくて前向きでとても明るい子なので、私も多くの人に感動を伝えられるようなアニーになりたいと思います。」(近貞冬奈
「このアニーのワンピースを着るのが夢で、私もアニーになれたんだな、という気持ちになれて凄く嬉しいです。明るくても、明るいところだけじゃなくて、寂しがりやのアニーも少し演じたいと思います。」(地杏美
と、これから始まる稽古、そして本番に向けて意欲を見せていました。

 さらに今年の『アニー』は大人の出演者にもご注目。

 大富豪ウォーバックス役には6年連続6回目となる目黒祐樹
「『アニー』という素晴らしい作品と出逢え、そしてこの作品の中で世界一の大富豪という俳優にとって大変演りがいの有る魅力的な人物を6年も続けて演じることが出来るということは、本当に幸せだと思って感謝しております。この作品が持つ優しさ、暖かさ、そして感動を一人でも多くの方に味わって頂けるよう今年も全力で取り組みたいと思います。」とのコメントにも風格が感じられます。

 懸賞金目当てに悪巧みを企むルースターとリリーのコンビには、「THE CONVOY SHOW」でおなじみの徳永邦治と、5年連続の登場となる大田彩乃。1994年に『アニー』のシャーリー役で初舞台を踏んだ大田彩乃ですが、その時にアンサンブルとして出演していたのが徳永邦治という奇縁の二人。
「自分ではあっと言う間にこの5年という歳月が経っているなあという感じがするのですが、これからも役者として続けて行きたいと思っている中で、これだけ長い時間一つの役と向き合えるというのは中々無い機会だと思うので、本当に幸せに思っております。今年も更に深みを増したリリーを演じることが出来るように頑張りたいと思います。また毎回『アニー』は凄く色んなサプライズを頂けるのですが、今年は16年前に子役で出演していた時に共演した徳永さんとルースターとリリーというコンビでまた再会して共演することが出来るというのが、とても今から稽古が楽しみですし、嬉しく思っております。また新しいルースター&リリーのコンビを頑張りたいと思います。」(大田彩乃
「この『アニー』という素晴らしい作品に出演することが出来て本当に嬉しく思います。実は私は、――今太田さんが仰っていましたが――16年前に出させて頂きまして、それからこの思い入れのあるルースターの役をいつか演れればいいなと思っていました。当時は20代だったのですが、今40代半ばを過ぎてやっとルースター役を射止める事が出来ました。演出家のジョエルと話をする機会がございまして、その際に「物語の時代は不況で混沌としている大変な時代だった。そこで生き抜く男を演じてくれ。」と言われまして、凄く重たい言葉だなと受け止めながら、これは演り甲斐が有るぞということで、頑張ってやっていきたいと思っています。」(徳永邦治
と腕を撫します。
「これから二人で、新しいルースター&リリーで頑張って悪巧みを、稽古場で力を合わせて全力を尽くして、素晴らしいコンビ本当にお客様に嫌われるような悪巧みをしていきたいと思っております。」と語る二人の悪役ぶりにも注目が集まりそうです。

 そして大富豪ウォーバックスの秘書、グレース役は『アニー』初となるWキャスト。香寿たつき(東京公演)、彩輝なお(地方公演)という元宝塚歌劇団トップスターの競演となります。
「このミュージカル『アニー』という作品は、私が未だ若かりし頃から長く皆様に愛されて続いているミュージカルです。その大作にこのような役でキャスティングしていただけた事を本当に感謝しております。そして今回はこの可愛らしい子供たちにパワーを貰って優しく素敵なグレースを演じられるように、そして最後に目黒さんのウォーバックスからちゃんとプロポーズして頂けるような素敵な女性を目指したいと思っておりますので、どうぞ宜しくお願い致します。」(香寿たつき
「この作品は私も小さい時・・・とは言いませんが、観ていた作品で、とても名作ですし、今ここに自分が居る事をとても夢のように思います。そしてこの役を頂いた事にとても感謝しています。本当に可愛らしい子供たちと、そして素敵なキャストの皆さんと共演出来るのをとても楽しみにしています。後から参加になりますけれど皆さんの思いと共に、愛と勇気と希望をお客様にお届け出来ますように頑張りたいと思います。グレースという役は非の打ち所が無い、と言うかお仕事も出来て愛情に溢れる素敵な女性だと思っています。少しでも近づけるように、皆さんとの空気に馴染んで行けるように演じたいと思います。」(彩輝なお
宝塚退団後も様々な舞台で活躍を見せているお二人が、果たしてどのような色の違うグレース役を見せてくれるのか、こちらも観劇の楽しみとなりそうです。

 さらに、孤児院の院長でアニーたち孤児に冷たく当たるハニガン役には、有名人の物まねや一人コントで人気を博し、バラエティ・CMなどでの活躍の傍ら、これまでに3枚のCDをリリースして歌唱力はお笑い界随一と言われる友近がミュージカル初出演で挑みます。
「今回初めてミュージカルに参加させて頂くということで、『アニー』というのは日本中の皆さんがご存知のミュージカルだと思うんです。その『アニー』に出させて頂けるということで、・・・本当は芸人をやっていますとバラエティのお仕事をどんどん、毎日毎日やって行きたいと言う思いがあるのですが、・・・でも『アニー』であればバラエティを蹴ってでもやらせていただきたい、と言う位嬉しい話だったので、直ぐに「やらせて頂きます。」と返事させていただきました。『アニー』が何故こんなに好きかと申しますと、自分のコント・ネタでも『アニー』のネタというのを作っていまして、――その時は自分はアニー役を演っているんですけれども(笑)――今回はハニガン役ということで、凄く意地悪な役なんですけれども、基本は自分はアニーを愛しているので、どういう風にアニーや子供たちを憎んで演っていったら良いのか・・・私の中でコントとはまた違う所なので真剣に演じていきたいな、と思います。後はお子さんたちの親御さんたちがお子さんよりも頑張っている姿が見えるんじゃないかと思いますので、そのあたりも少しネタにして行きたいなと(笑)、思っています。」
と芸人らしいコメントで周囲を笑わせた友近。
役作りについても「今までハニガン役をされたのは大女優の方ばっかりで、その方々の真似をしようとしても出来ないと思いますので、出来たら今までの方のは自分の中で消して、自分なりのハニガンを創っていきたいな、というイメージはあります。今から役作りはしていきたいので、本当に可愛いアニーの二人ですが、普段から「何考えてんねん、ちょっと腹立つな!」という所を見つけながら本当に嫌いになって行ったらいい演技が出来るかな、と思っているんですが(笑)。」と本音とも冗談とも思えるトークで、意気込みを語ってくれました。

 

 困難な中にあっても、多少恵まれない環境の中でも、決して夢を失うことなく、希望を持って、明るく前向きに生きていくアニー。その姿に今の社会の状態の中でも、明るく生きていく力が貰える。
ミュージカル『アニー』はそんな舞台と言えそうです。

 

アニー

キャスト  ウォーバックス

目黒祐樹

ハニガン 友近
グレース 香寿たつき (東京公演)
彩輝なお  (地方公演)
ルースター 徳永邦治
リリー 太田彩乃
ルーズベルト大統領  嶋崎伸夫
 
スマイル組 

トゥモロー組
アニー 近貞冬奈 地杏美
モリー 畑すみれ 近貞月乃
ケイト 佐藤寧々 佐藤薫子
テシー 土井ひなた 加藤心
ペパー 小栗万優子  鈴木純麗
ジュライ 片瀬萌南 矢島夏美
ダフィ 荻原麻乃 春日希
ストリートチャイルド  松崎美風 西村実莉
タップキッズ 浅見晟也、植草賢、川口潤、後藤聖斗、
成瀬翔太、吉田悦哉
石森薫、小林輝里花、野鈴紗、原田かほ、
深瀬友梨、堀寛奈

泉拓真、鹿志村篤臣、矢部貴将、岡田基哉、丸山田加賜、石川祐司、
やましたみどり、梶田祐紀恵、保泉沙耶、今井あずさ
スタッフ 脚本 トーマス・ミーハン  
  作曲 チャールズ・ストラウス  
  演出 ジョエル・ビショップ  

 

公演情報
東京公演
日程 2011年4月23日(土)〜5月8日(日)
会場 こどもの城 青山劇場
料金 S席:8,000円 A席:6,000円
チケット キョードー東京 0570-064-708
  チケットぴあ 0570-02-9999 (Pコード:409-594)
  ローソンチケット

0570-084-003 (Lコード:32220)

  CNプレイガイド 0570-08-9999
  イープラス  
  セブンイレブン 各店舗マルチコピー機
(セブンチケット セブンコード:008-661)
主催・製作 日本テレビ放送網株式会社
協賛 丸美屋食品工業株式会社
後援 アメリカ大使館/読売新聞社/報知新聞社
協力 日本航空/アサツーディ・ケイ
問い合わせ先 キョードー東京 0570-064-708
日本テレビアニー事務局 03-6215-0404

大阪公演
日程 2011年8月10日(土)〜8月16日(月)
会場 梅田芸術劇場 メインホール

仙台公演
日程 2011年8月20日(土)〜8月21日(日)
会場 東京エレクトロンシティ宮城

名古屋公演
日程 2011年8月26日(金)〜8月28日(日)
会場 愛知県芸術劇場大ホール

 

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