第2回インタビュー ≪川平慈英・麻生かほ里≫ -6
●では麻生さんの見所はどこでしょうか
麻生 まあ、もう、ま「美しさ」かな・・・ (しばしの間) (川平さんに)笑えよ!! 今。何でシーンとなるの!
川平 (笑)声出して笑えば良かったんですね。このキャラがですね、みんなパッと見てキュートとかお嬢さんキャラ。もちろんそうなんですけれども、何を仰います、もうこの人、コメディセンスの塊ですからね。真顔で演りますから。
麻生 本当は、凄いお嬢様なんですよ。けど、仕方なく演じる・・・
川平 仕方なく・・・
麻生 役者として・・・女優として。
●そのギャップが魅力と
川平 かと思いきや、凄くロマンチックなことも演りますからねえ。いや、ダンスもバリバリですよ。最近どちらかというと、ラサール(石井)さんの所もダンスというよりもちょっとキャラ的ですよね。
麻生 芝居・・・キャラ要素が、どっちかというとコメディに実際走りがちなんですけれど、今回それがちょっと『Shoes
On!』にも活かされて、この2年間の間に勉強してきたことが実る時がやってきた・・・上手くいけばですよ。
川平 ホント皆さん、表情を是非チェックしていただいて、もう「何が面白かったの?」っていうくらい(笑)。
●客席があっけに取られるという
川平 これ、コメディの真髄ですからねえ。「どう!」じゃないですからね。「え? 何? 何で笑っているの?」って、この真顔がかなりポイント高いですからね。
麻生 (爆笑)
川平 「アンタが面白いんだよ」っていう、あのシーンはかなり要チェックですよ。
麻生 そうですね。でも二人のシーンも。
川平 そうです、本当に。これは今回の――カオリンも言っていたんですけれど――“動”な『Shoes
On!』の中に良い“静”の部分がキュッと。「ああ、単なるヤンチャなダンサー集団じゃないんだな。」「少しはIQも高いんだな。」というところをお見せしたいな、と。
麻生 他に無いよね、考えたら。M1から、ああいう静かなシーン。
川平 無いです。で、最後のメドレーも今回、ちょっと手を変え品を変え、特に品の方を変えて「あ、こういうテーマで来たか」と、一貫性のあるテーマを掲げてます。
●楽しみにしています。最後にこの一年を振り返ってどのような年でしたか
川平 今年『オケピ!』をやったんですよね、そう言えばね。・・・何でこんな『オケピ!』の話を、疲れた話をするんでしょうか。3時間48分、大阪では3時間52分、ゲネプロ諸々入れて100回くらいやりましたねえ。今年はホント、そう言えばステージイヤーでしたね、川平は、かなり。
麻生 舞台は何本やったの
川平 『Shoes On!』も実は1月だったじゃない。『Shoes On!』やって『オケピ!』やって・・・
麻生 本数っていうよりは何ヶ月っていう割合が長いんだね
川平 『オケピ!』の後、もう一本『I LOVE YOU 愛の果ては?』っていうのがあって、また『Shoes
On!』の稽古だから、そうですね、数珠繋ぎのように今年は舞台をやったな、という感じですね。だから、まあ少しは今度の『Shoes On!』で地に足の着いた、重心もキュッと・・・重たくなったっていう訳じゃ無いですよ(笑)、ちょっとねどっしり、人間的にも役者的にも、演者というか踊り手的にも、グッと重心の低い経験豊富なんだな、というジェイをお見せ出来たらな、と思います。
麻生 私は何か収穫の年と言うか、激動の年と言うか、色々と自分の身の回りのことも、色んな事が凄く変化しました。仕事もやっていることは前と変わらないんですけれど、中身が――例えば舞台でも人数が3人しか出ないとかで、一人一人のウェイトが高いので科白が物凄く多かったりとか、今まで経験したことが無いようなものとか、奥にグッと入って残っていったっていう感じがして、自分としては凄く充実した一年でした。そして最後にこの『Shoes
On!』の稽古ということで、来年は明るい爽やかな、またさらに実りの有る年になればいいな、と思っています。
●ではメッセージをお願いします。
川平 とにかく2004年はこの『Shoes On!』でハッピーエナジーをですね、皆さんに送り、皆さんもそれを受け取り、本当にハッピーな年初めになって欲しいです。と言う訳で劇場でお待ちしております。
麻生 川平さんが全部言ってくれたんですけれど、1月にこの作品を観るとその年は大吉の年になる。明るい、もう世界が平和になる・・・
川平 あっ!「世界が平和」、それ、ムムッ!! ちょっとパペッツのキーワードが出ました!
麻生・川平 おおーっと!
麻生 そうなの?
川平 ということで楽しみにしていただきたいと思います。劇場で待ってます。
●どうもありがとうございました。
|