森公美子・山崎育三郎「火災予防安全もちつきまつり」


左より:丸の内消防署署長、森公美子、山崎育三郎

 火災予防の大切さをアピールし、また地域の人々と消防署が一丸となって、丸の内の安全が「ナガモチ」することを祈願して、昭和54年にスタートした「火災予防安全もちつきまつり」。

 秋の火災予防運動の実施に合わせて行われてきたこの催しでは、2010年には当時の宝塚歌劇団月組トップスター霧矢大夢、2011年・2012年は元宝塚歌劇団月組トップスターで女優の瀬奈じゅんが東京・丸の内消防署の一日消防署長に就任して安全を祈願してきました。

 そして、第34回目となる今年は、11月4日(月・祝)に東京・帝国劇場で凱旋公演が開幕したミュージカル『レ・ミゼラブル』でマダム・テナルディエを演じる森公美子が一日消防署長に就任。また特別ゲストとして同じく『レ・ミゼラブル』でマリウス役を務める山崎育三郎が招かれ、同劇場のロビーで防火・防災の大切さをアピールしました。

 消防官の制服姿で現れた森公美子さん、まず高橋・丸の内消防署長から一日消防署長の委嘱状を交付され、神妙な顔付きで「一日頑張ります」と一言、その後タスキと指揮棒を受け取り、敬礼をして満更でもない様子を見せます。
続いて人形によるAEDを使用した応急救護訓練を山崎育三郎さんと行いますが、真剣に進めても舞台のようにスムーズには行かず、そのやりとりに周囲からはしばしば笑いも起こります。訓練を終えて「もっと難しい事を要求されるかと思いましたけれど、意外と簡単なんですね。一度経験をしておけば、AEDが指示をしてくれるので大丈夫です。」と、その大切さを改めて実感したようでした。

 続いて丸の内地域の安全が「ながもち」することを祈願して会場の掛け声と共に力強く餅つきを行い、感謝状と花束を受け取って、お返しに色紙を贈ったさんと山崎さんは

森公美子
 「丸の内署は日本で最も凄い所だと私は思います。次々と出来る商業施設、劇場、映画館、その他にも有名なホテルが何軒も立ち並ぶ、日本でも特殊な場所だと考えています。そこで力を出さなくてはいけないという皆様のお仕事、大変な仕事だと思います。2011年3月11日、私はあの東日本大震災をこの帝国劇場の9階の稽古場で迎えました。その際、心理的にもパニックになった人が沢山居た状況の中で、交通整理、救護活動、色々と有ったと思います。この地域は非常に特殊な地域でございますが、想定外というのは問題の有る言葉ではございます。皆様においては想定外という言葉が無いように、常日頃の訓練を怠らず、市民の安全を守って頂きたいと切に思っております。そして人を助ける仕事、これは素晴らしい仕事でございます。愛を持って人々に接して頂きたいと切に感じております。本日は一日署長をやらせて頂きまして誠にありがとうございました。

山崎育三郎
 「正直、AEDというのは難しいものだと僕は思っていまして、今まで使ったことも無かったのですが、今日やらせて頂いて、とても解り易く、簡単で誰にでも出来る事が解りました。今後はこのような事態が起こった時に、皆さんにも勇気ある行動を取って頂きたいと思っています。今日はお集まり頂き本当にありがとうございました。今日から僕はこの帝国劇場で初日を迎えます。11月一杯までこの劇場で『レ・ミゼラブル』を上演しておりますので、是非ご覧ください。本日は本当にありがとうございました。
とそれぞれご挨拶を行い、消防活動に対する感謝などを語りました。

 イベント終了後「私はこうした制服を着るのは初めてですし、マダム・テナルディエというのは極悪人ですから、こうして素晴らしい仕事をさせて頂けて「丸の内消防署は懐が深いな」と感じました」と報道陣を笑わせた森さん。
公演中の帝劇に歩いて通っている途中、日比谷公園で消防訓練をやっているのを良く見掛けてブログにも書いているそうで、「それが一日消防署長に繋がったのかも」と語り、「AEDは初めて体験した」という山崎さんに対して、マンションの避難訓練などで率先して使用している事や、AEDが届くまでの心臓マッサージ・人工呼吸の大切さ、AEDの設置場所が判るアプリや救急相談センター“#7119”の紹介など、一日消防署長らしい知識を披露して、町ぐるみでの防火・防災体制をアピールしていました。

 

 今年の秋の火災予防運動は11月9日(土)から11月15日(金)まで実施されます。
また、ミュージカル『レ・ミゼラブル』は11月4日(月・祝)から11月27日(水)まで、東京・日比谷の帝国劇場で上演中です。
詳細は右記サイトでご確認ください。

 

  

 

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