長澤まさみ、2回目の主演舞台『ライクドロシー』開幕


左より:塚地武雅、高橋一生、長澤まさみ、片桐仁、銀粉蝶

 2000年に第5回「東宝シンデレラ」グランプリを12歳(小学校6年生)で受賞して芸能界入り、以降テレビ・映画・CMと活躍し、現在放送中のテレビドラマ「都市伝説の女」や公開中の映画「潔く柔く」で主演を務める女優・長澤まさみ
2011年に『クレイジーハニー』(作・演出:本谷有希子)で初舞台を踏んだ彼女の2作目の舞台『ライクドロシー』が11月8日に東京・下北沢にある本多劇場で幕を開けました。

 この舞台は、2007年6月の『ワンマン・ショー』を皮切りに、『鎌塚氏、放り投げる』(2011年5月)『鎌塚氏、すくい上げる』(2012年8月)の鎌塚氏シリーズなど、定期的に行われている、M&Oplays(森崎事務所)と、劇作家・演出家で劇団「ペンギンプルペイルパイルズ」を主宰する倉持裕とのコラボレーション公演の第6回目。

 鎌塚氏シリーズでコメディー作家としても高い評価を得た倉持が、さらにその先を目指す新たな挑戦となる本作品は、題名からも推察出来るように、児童文学の名作であり、映画化を始め、『ウィズ(The Wiz)』(1974)『ウィキッド(Wicked)』(2003)などの舞台や、映画「オズ はじまりの戦い(Oz:The Great and Powerful)」(2013)など数々の作品のオマージュとなった「オズの魔法使い(The Wonderful Wizard of Oz)」を下敷きにして、ある屋敷に君臨する女主人(=魔女)に立ち向かう戦うヒロインと、それを支える従者といった、あたかもお伽噺の世界の住人のような4人の男女が繰り広げるシュールでユーモラスでちょっと不思議な物語。

 見知らぬ他人であった4人の男女が、それぞれが抱える欠落感を埋めようと、あるひとつの目的に向かって絆を深めてゆく過程を、緻密な筆致と、スピーディーな場面転換と鮮やかなどんでん返しで描いたファンタジック・コメディー、倉持の真骨頂ともいえる意欲作です。

 今回、長澤が演じるのは、とある孤島で、島を牛耳る女市長ザポットの世話をする小間使いのマッツ。
その孤島に三人の脱獄囚がボートで流れ着く所から物語は始まります。三人はひょんなことから芸術家(詩人・作曲家・彫刻家)に間違われ、芸術家への尊敬の念が人一倍強いザポットの屋敷に招かれます。
しかし、三人の正体をあっさり見破ったマッツは、逃げ出そうとする三人を引き止め、黙っておく代わりにこの屋敷から自分を逃してほしいと持ちかけ、指名手配されていた三人は、仕方なくマッツの逃亡計画に乗ることになります。

 三人の脱獄囚を演じるのは、
1990年から「Woman」「ラストホープ」などのテレビドラマ、「デトロイト・メタル・シティ」などの映画、『4four』(白井晃演出)『温室』(深津篤史演出)『深呼吸する惑星』(鴻上尚史演出)などの舞台と幅広く活躍し、平成24年度(第67回)文化庁芸術祭 演劇部門 新人賞を受賞した高橋一生
小林賢太郎と共にラーメンズを結成し、コメディアンとしての活動の他、俳優として、『ダブリンの鐘つき力ビ人間』(G2演出)、『わらいのまち』(宅間孝行演出)
)『BOB』(西田征史演出)『レミング』(松本雄吉演出)など多数の舞台に出演し、また粘土創作でも才能を発揮している片桐仁
お笑いコンビドランクドラゴンとして多くのバラエティに出演。2003年頃から俳優としても注目を集め、映画「間宮兄弟」(2006)ではキネマ旬報、ブルーリボン賞、毎日映画コンクールの三冠映画賞新人賞を受賞。「ハンチョウ〜神南署安積班〜」シリーズや「裸の大将」などのドラマでも活躍する塚地武雅
個性的なキャラクターのトリオが倉持ワールドと出会ってどのような化学変化を起こすのか。これもこの舞台の楽しみの一つです。

 そして、島の権力者・市長のザポットには、1981年に劇団「プリキの自発団」を創立し主演女優として活躍。多彩な役柄をこなす演技力と、情感溢れる表現で数多くの舞台・テレビドラマ・映画に出演。2010年には第18回読売演劇大賞・優秀女優賞を受賞した銀粉蝶
ベテランがおとぎ話の世界に、リアリティを与えます。

 さらに、2009年から蜷川幸雄氏主宰の「さいたまネクストシアター」に参加。2013年の第20回読売演劇大賞優秀作品賞、同優秀演出家賞を受賞した『蒼白の少年少女による「ハムレット」』で主演のハムレットを演じ好評を博した、川口覚。2001年から劇団「はえぎわ」に参加。以降のはえぎわ全作品をはじめ、舞台を中心に俳優活動を行っている、竹口龍茶。ペンギンプルペイルパイルズの主宰、倉持裕の描く世界に魅かれて劇団員になり、2005年の『不満足な旅』以降、全ての公演に出演している、吉川純広
と、舞台で鍛えられている実力派が揃いました。

 「オズの魔法使い」のドロシーのように、3人の従者を従えて、天敵に挑むヒロインの活躍をシュールに! ユーモラスに! ファンタジックに! 描く、倉持ワールド全開のコメディーに、「2回目の舞台で緊張していますが、観に来て下さった方々が、楽しんで帰れるように頑張ります! 笑えるシーンの多い作品なので、笑って頂ければ嬉しいです。」とコメントした、長澤まさみ

 新感覚の笑いが溢れる舞台では、彼女の新たな一面を発見出来るかも知れません。


  

M&Oplayプロデュース
『ライクドロシー』

 

公演情報

スタッフ 作・演出: 倉持裕

 

キャスト 長澤まさみ、高橋一生、片桐仁、塚地武雅
川口覚、竹口龍茶、吉川純広、銀粉蝶

 

東京公演
日程 2013年11月8日(金)〜11月24日(日)
会場 本多劇場
チケット  7,000円 (全席指定・税込)
企画・製作 (株)森崎事務所M&Oplay
問い合わせ先  (株)森崎事務所 03-5475-3436(平日11:00〜18:00)

静岡公演
日程 2013年11月26日(火)
会場 浜松市教育文化会館(はまホール)
チケット  S席:7,500円 A席:6,000円(全席指定・税込)
主催 静岡朝日テレビ
問い合わせ先  静岡朝日テレビ 事業部 054-251-3302

愛知公演
日程 2013年11月27日(水)、28日(木)
会場 刈谷市総合文化センター大ホール
チケット  S席:7,000円 A席:5,000円(全席指定・税込)
主催 メ〜テレ
問い合わせ先  メ〜テレ 事業部 052-331-9966(祝日を除く月〜金 10:00〜18:00)


大阪公演
日程 2013年11月30日(土)、12月1日(日)
会場 サンケイホールプリーゼ
チケット 

S席:7,000円 ブリーゼシート:4,500円(全席指定・税込)

主催 (株)森崎事務所M&Oplay、ブリーゼアーツ
問い合わせ先  メ〜テレ 事業部 052-331-9966(祝日を除く月〜金 10:00〜18:00)

島根公演
日程 2013年12月3日(火)
会場 島根県民会館大ホール
チケット  S席【一般】6,800円 S席【高校生以下】3,400円
A席【一般】5,800円 A席【高校生以下】2,800円(全席指定・税込)
主催 公益財団法人しまね文化振興財団(島根県民会館)・島根県・山陰中央テレビ
問い合わせ先  島根県民会館チケットコーナー  0852-22-5556
(9時〜18時/第2・第4月曜定休)

広島公演
日程 2013年12月5日(木)
会場 アステールプラザ大ホール
チケット  7,000円 (全席指定・税込)
U-22チケット(22歳以下対象)5,000円 ※当日座席指定(要身分証提示)
主催 TSSテレビ新広島/(財)広島市未来都市創造財団 アステールプラザ
問い合わせ先  TSS事業部 082-253-1010(平日 10:00〜18:00)

福岡公演
日程 2013年12月7日(土)
会場 キャナルシティ劇場
チケット  7,500円 (全席指定・税込)
U25チケット(25歳以下対象)4,000円(当日座席指定・要身分証提示)
主催 ピクニック
問い合わせ先  ピクニックチケットセンター 050-3539-8330(平日11:00〜17:00)

 

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